桔梗石膏
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桔梗石膏(キキョウセッコウ)
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概説
桔梗石膏(キキョウセッコウ)
桔梗石膏は、のどの腫れや咳に用いる漢方薬です。
作用
働き
桔梗石膏(キキョウセッコウ)という方剤です。
扁桃炎や咽頭炎などで、のどが腫れて発赤し、咳をともなうときに適します。
組成
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
桔梗石膏の構成生薬は、“桔梗”と“石膏”の2種類です。
桔梗には痰や膿を排出する働きがあります。
石膏は硫酸カルシウムを主成分とする天然の石で、
熱や炎症をひく強い作用があるといわれます。
これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。
病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。
•桔梗(キキョウ)
•石膏(セッコウ)
特徴
特徴
葛根湯や小柴胡湯など他の方剤と合わせて用いることが多いです。
適応証(体質)は、
実~中間証(比較的体力充実)、熱証(炎症)となります。
注意
診察で
持病のある人は医師に伝えておきましょう。
市販薬も含め服用中の薬を医師に教えてください。
注意する人
体の弱っている人や胃腸の弱い「虚証」の人、
また、冷えの強い人には向きません。
使用にあたり
ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。
顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。
むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
一般的には、症状のひどいときだけ飲むようにします。
長期の服用には適しません。
効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。
効能
効能
咳嗽あるいは化膿するもの。
用法
通常、
成人1日6.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用
漢方薬にも少しは副作用があります。
人によっては、服用時にむかついたり、食欲がなくなるかもしれません。
しだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師と相談してください。
食欲不振、胃の不快感、軟便、下痢
備考
中国の中医学中薬と日本の漢方薬
中医学中薬は中国で生まれた体系医学です。
その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。
そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげ漢方となりました。
漢方薬の特徴
漢方の特徴は、体全体をみるということです。
体全体の調子を整え、病気を治していくのです。
ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。
このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。
このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。
漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、
その考え方にあるといっても過言でないでしょう。
漢方薬の保険適応
病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。
これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます。
(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)
現在、桔梗石膏をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。