漢方薬で婦人病・更年期障害・不妊症・等、さまざまな症状を改善。

茵ちん五苓散

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茵ちん五苓散(インチンゴレイサン)

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概説 [#na041322]

茵ちん五苓散(インチンゴレイサン)

 茵ちん五苓散は、吐き気やじん麻疹などに用いる漢方薬です。

作用

働き

 茵ちん五苓散(インチンゴレイサン)という方剤です。
 吐き気や嘔吐、じん麻疹、むくみ、などの症状を改善します。
 肝臓病や黄疸をともなうときにも適します。
 体力が中くらいの人で、口が渇き、尿量が少なく、水分が停滞しているとき
 に向きます。

組成

 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
 茵ちん五苓散の構成生薬は下記の6種類です。

 黄疸の聖薬とされる“茵ちん蒿”のほか、
 余分な水分を取り除く生薬がいろいろと配合されています。

 これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。
 病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

  •茵ちん蒿(インチンコウ)
  •沢瀉(タクシャ)
  •猪苓(チョレイ)
  •蒼朮(ソウジュツ)
  •茯苓(ブクリョウ)
  •桂皮(ケイヒ)

特徴

特徴

 漢時代の「金匱要略」という古典書で紹介されている処方です。
 水分を除去する五苓散(ゴレイサン)という処方に、
 茵ちん蒿が加えてあります。
 方剤名の由来もそこにあります。

適応証(体質)は、

 中間証~やや虚証(体力中くらい)、熱証(炎症)、湿証(水分停滞)
 となります。

注意

診察で

 持病のある人は医師に伝えておきましょう。

使用にあたり

 ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。
 顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。
 むかつくときは、水で飲んでもかまいません。

 もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
 効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。

効能

効能

 のどが渇いて、尿が少ないものの次の諸症。
 嘔吐、じんましん、二日酔のむかつき、むくみ。

用法

通常、

 成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。
 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する(以上ツムラ、その他の製品は省略)。
 ※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

副作用

漢方薬にも少しは副作用があります。

 人によっては、服用時にむかついたり、食欲がなくなるかもしれません。
 しだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師と相談してください。

その他

 胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気
 発疹、発赤、かゆみ

備考

中国の中医学中薬と日本の漢方薬

 中医学中薬は中国で生まれた体系医学です。
 その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。
 そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげ漢方となりました。

漢方薬の特徴

 漢方の特徴は、体全体をみるということです。
 体全体の調子を整え、病気を治していくのです。
 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。
 このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。

 このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。
 漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、
 その考え方にあるといっても過言でないでしょう。

漢方薬の保険適応

 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。
 これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます。
  (一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)
 現在、茵ちん五苓散をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。

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