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間質性肺炎

間質性肺炎

間質性肺炎(カンシツセイハイエン)

 肺胞の炎症で動脈中に酸素が取り込みにくくなる「間質性肺炎」は、
 医薬品によって引き起こされる場合もあります。

 主に抗がん剤、抗リウマチ薬、漢方薬小柴胡湯など)などでみられ、
 また総合感冒薬(かぜ薬)のような市販の医薬品でもみられることがあるので、
 何らかのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、
 放置せずに医師・薬剤師に連絡してください。

 「階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる」、
 「空咳(からせき)が出る」、「発熱する」、などがみられ、これらの症状
 が急に出現したり、持続したりする

間質性肺炎とは

肺は、

 直径0.1~0.2 mm ほどの肺胞と呼ばれる小さな袋がブドウの房のように
 集まって出来ているスポンジのような臓器です。
 ブドウの茎が、空気を吸い込む気管支に相当します。

肺胞の壁はとても薄く、

 毛細血管が網の目のように取り囲んでいます。
 吸い込んだ空気中の酸素は、肺胞の壁から血液中に取り込まれます。

間質性肺炎は、

 この肺胞の壁や周辺に炎症が起こり、この病態になると血液に酸素が取り込めず、
 動脈血液中の酸素が減少した状態(低酸素血症)となり呼吸が苦しくなります。

症状が一時的で治る場合もありますが、

 進行して肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなってしまった状態)に
 なってしまう場合もあります。

主な症状として、

 「息切れ(呼吸困難)」、「空咳(痰のない咳)」、「発熱」、の3つが
 知られています。

 息切れは、最初は運動時あるいは坂道や階段を上がる時にみられますが、
 進行すると歩くだけでも息切れを感じるようになります。
 発熱は、みられないことがあります。

間質性肺炎は、

 皮膚筋炎・多発性筋炎、強皮症、関節リウマチなどの膠原病、アスベストの吸入、
 など原因がわかっている場合もありますが、
 特発性間質性肺炎といって原因不明のものが多くみられます。

間質性肺炎は医薬品によっても起こります。

 多くの医薬品が原因になりますが、代表的なものとしては、
 抗がん剤(経口剤、点滴用剤)、抗リウマチ薬、インターフェロン製剤、
 漢方薬小柴胡湯など)、解熱消炎鎮痛薬(アスピリン、サリチル酸など)、
 抗生物質、抗不整脈薬(アミオダロン)、などでみられます。

 総合感冒薬(かぜ薬)のような市販の医薬品でみられることもあります。

大きく2つに分けられる

 医薬品によって間質性肺炎が起こる機序は大きく2 つに分けられます。

 一つは、ある種の抗がん剤などのように、
 細胞を直接傷害する医薬品によって肺の細胞自体が傷害を受けて生じるもので、
 医薬品を使用してからゆっくり(数週間~数年)発症するものです。

 もう一つは、薬に対する一種のアレルギーのような免疫反応が原因となるもので、
 多くは、医薬品の使用後早期(1~2 週間程度)に発症するものです。
 多くの種類の医薬品がこのタイプとされていますが、
 ゲフィチニブのように発症機序がよく分かっていないものもあります。

早期発見と早期対応

早期発見と早期対応のポイント

「階段を登ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる」、
 「空咳(からせき)が出る」、「発熱する」、などがみられ、
 これらの症状が急に出現したり、持続したりするような場合で、
 医薬品を服用している場合には、
 放置せずに医師、薬剤師に連絡をしてください。

受診する際には、

 服用した医薬品の種類、服用からどのくらいたっているのか、
 息切れ・呼吸困難の程度などを医師に知らせてください。

なお、間質性肺炎を起こす可能性がある医薬品、

 すなわち、抗がん剤、抗リウマチ薬、インターフェロン製剤、
 小柴胡湯、アミオダロン、などでの治療を受ける方は、

 あらかじめ、担当医から使用する医薬品の種類、その特徴、効果、
 間質性肺炎を含めた副作用とその監視のための検査計画、など
 の説明があると思いますので、その指示に従ってください。

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